Withlete代表のブログ

~福岡で陸上を愛する全てのランナーを繋げたい~

中学1年生6月1日~3日@全中中止のニュース&反復練習について

こんばんは。

昨日、全中の中止が発表されました。

予想はしていたことです。しかし、選手からすれば、大きなショックですよね。

この決定を機に中学の部活動を引退する選手もいるのでしょう。

 

この決定に関して、誰かを責めることは出来ません。

だからこそ、悔しい気持ちをぶつける対象がなく、余計にモヤモヤしてしまうのかもしれません。

 

僕も学生最後の試合がほとんど中止になり、度合いに差はあれど、同じ悔しさを共有しています。しかし、この期間は僕にとっても皆さんにチャンスでもあるはずです。

同じような話を何人もしていて、飽き飽きしているでしょうが、本当にそうだと思います。

これまでの常識を覆すような選手が現れるのではないか、そう思っています。

みんなでグラウンドで練習をしない分、ひたすら家の近くの山を歩き、鍛えている子もいれば、違うスポーツに挑戦してみようとする子もいます。

何となく陸上部っぽい練習に縛られてきた子たちが、色々と知恵を絞り、頑張っているはずです。

 

十年後の世界大会で、「あの時の練習が今の私を作っています」と今を振り返ることが出来る選手がいるかもしれません。

暗いニュースばかりですが、明るい未来を作りだす子が必ず出てくるでしょう。

僕も今まで挑戦してこなかったことにも積極的に挑戦してみようと思います。

 

さてさて、いよいよ6月分、中体連まであと1か月の練習を載せていきます。

 

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主観強度:きつさを5段階にして表したもの

コメント:当時の自分が汚い字で残した感想

 

1日 主観強度:4

朝練習:1000m(4'30)、体操、流し80m×4

午後練習

w-up:1000m(4'30)、体操、流し80m×4

本メニュー:ペース走2000m(3'35/km)

コメント:いつもよりは楽についていけた。

 

2日 主観強度:4

朝練習:坂200m×4(34")

午後練習

w-up:1000m(4'30)、体操、流し80m×4

本メニュー:ペース走2000m(3'35/km)

コメント:今日は昨日より楽だった。

 

3日 主観強度:3

朝練習:ペース走4000m(4'30/km)

午後練習:補強

コメント:明日500を頑張りたい。

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この頃は1日4km程度しか走っていないことが多いですね。

ジョグがとても少なく、普段の練習がペース走2000mになっています。

今週からこのペース走のペースが、3'40/kmから3'35/kmに上がっています。

 

これまでの練習日誌を見ても分かるように、2000m(3'40/km)は嫌という程やっています。基礎練習をこの2000mにすることはどうかと思いますが、一つ褒めるべき点は、3'40/kmというペースを何回もやって、かなり余裕を持てるようになってから、設定ペースを上げているという点です。

 

僕が所属している大学の陸上競技部の長距離パート長が、「同じ練習は3回やって初めて身に付く」とよく部員に伝えています。

これは、まさにその通りで、1度その練習が出来たからといってすぐにペースを上げてしまうと、毎回の練習の達成率が下がってしまいます。

 

どういうことかというと、一度上手くいった練習の時は、体調が万全だったかもしれません。そして、再び同じ練習をやる時に、いきなり前回より量も質も上げるようなことをすると、前回より体調が良くないのに、きつい設定でいかないといけないかもしれない。そうすると、その練習の目的を達成するには、過度なペースになり、不完全燃焼の練習が増えてしまうということです。

 

そこで、少なくとも3回同じ練習を成功させることが出来れば、体調が良い時も普通の時も必ずこなせる練習だと判断していいでしょう。そうなって初めて、設定タイムを上げたり、本数を増やしたり、休息を短くするなど、負荷を上げるべきです。

 

僕が、教えている中学生の子には、練習の終わりには毎回きつさを10段階で表した主観強度を答えてもらうようにしています。

以前も書きましたが、これが「7」「8」であればまた次回も同じ設定で行います。

「7」は2回続けば、少し上げる。「8」は3回続けば、少し上げてみて「9」以上であれば、元に戻します。

「9」「10」であれば、少し負荷を下げ、「6]」以下であれば設定を上げるようにしていきます。

 

練習量や質を上げることに関しては、僕は自分の練習でも指導においても、かなり慎重にやっています。

その分、10日、あるいは2週間に1度は記録会かTTで力を出し切る練習をして、それ以外は設定を確実に達成していく練習をします。

 

これを繰り返していけば、毎回死ぬような思いをして、主観強度10のポイント練習ばかりしなくても、速くなります。力をためるべき時は確実にこなすことにも重きを置きましょうというのが今日の話でした。

 

それでは、今日はここまで。

ばいばーい