陸上のスキルよりまず先に挨拶を学ぶべき
少し遅いですが、明けましておめでとうございます。
卒論に追われていたここ2か月でしたが、ようやくつい2日前、提出完了致しました!
合計45,000字、word70ページ程書き上げました。
僕の研究室では、40,000字が一つの下限だと言われており、みなそこに向けて必死に書いていきます。ただ、40,000字で提出した場合、「コンパクトにまとめましたね」という皮肉を頂く可能性がありそうなので少し多めに書いています(笑)
これから2か月は陸上競技にももう少し時間を割けそうです。
皆さん、今年もよろしくお願いします。
さて、先日、複数の中学校の合同タイムトライアルのペーサーに呼んでいただき走って参りました。卒論提出3日前でしたが、何度もお世話になっている中学校も参加するということで楽しみに行きました。
最近は大したポイント練習はこなしていませんでしたが、卒論の合間を縫ってはjogをしていたので、どうにか役目を全うすることが出来ました。こういう合同練習では、どの学校の子も一生懸命走るので引っ張る役目にも気合が入ります。恐らく1人で走っていると、この練習はとても苦しいはずですが中学生を引っ張る以上、きつくてもすまし顔で走りますし声掛けもします。無理はしていますが(笑)
昨年から陸上競技を通してたくさんの中学生と接する中で、ほとんどの子は練習を頑張っています。それはすごく誇るべきことですし、素晴らしいことです。しかし、そんな中学生の中でもすでに社会で生きる上で重要なスキルの差が出てしまっているのを感じます。
それは、「挨拶」です。
走り終わってペースメークをした僕に「ありがとうございました!」と言ってくれる子もいれば、さっといなくなっている子もいます。練習後に「お疲れ様でした」とわざわざ言いに来てくれる子もいれば、挨拶をしても蚊の鳴くような声で挨拶したり、最悪の場合スルーする子もいます。
自分も感謝されるためにペースメーカーをしている訳ではありません。しかし、「ありがとうございました」とか「こんにちは」と自分から言ってくれる子は、たとえ半年振りに会っても覚えていますし、自分から話しかけたくなります。
逆に挨拶をしても返さなかった子には自分から話しかけることはないですし、次会った時には顔すら覚えません。それは当たり前です。
僕は、小さい頃から親に一番指導されたのは挨拶でした。中学、高校でも挨拶は徹底して指導されました。中学の先生からは「強い陸上選手である前に、いい中学生でありなさい」と言われており、「いい中学生」というのは挨拶が出来ることが一番の条件でした。「そうでなければ部活をする意味はない」とも言っていました。
僕もこれには同感です。
多くのコミュニケーション改善本が店頭に並んでいますが、その多くは「傾聴する」とか「うなずきながら人の話を聞く」とか同じようなことが書かれています。
しかし、これらの本は「人との話し方」については書かれていますが、最も高い壁であるはずの「人と話を始める方法」については何も書かれていません。
どれだけコミュ力アップの方法を学んだところで、挨拶が出来なければ人から話しかけてもらうことすらありません。そうなってくると自分から話しかけるという勇気のいる行動を取る必要がありますが、それが出来るならば大抵コミュニケーションに困ることはないでしょう。楽して人から話しかけてもらうためにも挨拶は大切だと感じます。どんなコミュニケーション方法より最も簡単で効果があるものです。
挨拶は性格の問題で済ませていては、その人の人生で損することの方が多いと思います。半ば強制されているようなビシッと挨拶をする部活動生がいますが、僕はそれくらい挨拶については指導すべきだと考えます。この時期に挨拶を当たり前にしておけば、その後も挨拶は自然と出来るようになります。
わざわざ部活動に所属しているのであれば、走るだけでなくそういったスキルを身に付けないと時間がもったいない!
そう感じる中学生たちとの触れ合いの時間でした。
まだまだ寒い日は続きそうですが、皆さん体調にはお気をつけください。
読んでいただきありがとうございました。