Withlete代表のブログ

~福岡で陸上を愛する全てのランナーを繋げたい~

負け癖がついた人

みなさん、こんにちは!

 

今日は、最近読んだ本に「負け癖」について書かれていたので紹介します。

 

男子400mハードルの日本記録保持者で世界陸上ヘルシンキ大会で銅メダルを獲得した、為末大さんの著書『ウィニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論』では、負け癖についてこのように書かれていました。

 

負け癖はただ負けが続いている状態とは違い、客観的に見て勝てそうな状況でも負けてしまう状態を指す(上掲載書、112p)

 

私は、中学時代、大きな実績を残していた訳ではありませんでしたが、ご縁あって福大大濠高校駅伝部にスポーツ特待という形で入学しました。

 

中学時代は、1・2年は県大会にギリギリ行けるかどうかでしたが、3年生になって地区大会で優勝でき、記録もグンと伸びていたこともあり、過剰ではあったかもしれませんが、かなり自信を持って高校へ進学したのを覚えています。

 

しかし、故障や慢性疲労、貧血などに悩まされ、「走るのが気持ちいい」と感じることが出来た日は1日もなく、やる気も起きない日々が続きました。

 

今思えば、オーバートレーニング症候群になっていたのだと思います。

 

学校の練習自体は、他校と比べてもそこまで量が多くはありませんでしたが、中級レベルの選手からすると、休養のjogが速く、回復が追い付かないまま、次の強度の高い練習に向かっている状態の選手が多かったように思えます。

 

そして、ポイント練習で走れなかった選手ほど、「練習量が足りない」と思い込み、休養すべきところでまた練習するという負のサイクルに陥っていました。

 

こうして、練習でも試合でも走れない。

 

傍から見れば余裕でこなせる練習がこなせない、勝てる相手にも平気で負けるようになっていきました。

 

私も例に漏れず、為末さんの言う「負け癖」が付いていました。

 

さらに、為末さんは、負け続けると人は、

 

いろいろと悩み、考えるが、行動としては毎回同じことを繰り返す。(同掲書、114p)

 

と書いています。

 

私も陸上をしていた一つ上の兄から、練習量を落とすようにアドバイスをもらっていましたが、「でも」「だけど」という言葉で反論し、否定的になりがちでした。

 

そして、考えたあげく、「いつか努力は実を結ぶ」と信じ、同じことを繰り返していました。

 

この状態に陥ると、大きな出会いや経験がない限り、容易に抜け出すことが出来ません。

 

私が抜け出すことが出来たのは、高校を卒業し、箱根駅伝を走るという目標を諦め、浪人し、大学に入学し、たくさんの考え方を持つ九大陸上部に入部してからでした。

 

大学でも高校と同じように、順調に記録が伸びている選手、伸び悩んでいる選手はいましたが、決定的に違うことは、「試す」選手が多かったということでした。

 

指導者がいない中で、他の部員や他の大学の選手から吸収し、変えようとしていた選手の割合が多かった気がします。

 

「何をしてもダメだった」と言い切れる選手って、一体、どれほどいるでしょうか。

 

また、そう言う人も、本当に全てを試したのは一握りで、大抵は同じことを繰り返し、自暴自棄になった末路であることの方が多いのではないでしょうか。

 

私もその言葉に逃げていた高校時代でしたが、今思えば何もやりきってはいなかったように思えます。

 

この時期があったからこそ、今は走ることを楽しく続けられています。

 

という美談では済ませたくないくらい落ち込んでいたし、苦しかった時期でしたが、大学で自分の考え方を変えられたきっかけになった3年間だったと思います。

 

結論、良い大学生活を送れたなという内容でした(笑)

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

 

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